和包丁(片刃)のこだわり-柄付け-_Nenohi Record Vol_4

今回のNenohi Recordは、和包丁の製造の中で最終工程である「柄付け」の工程についてです。
いくつもある製造工程を経て、最後に完璧な柄付けを行うことで、子の日の和包丁が仕上がります。
子の日ではこの最終工程までも細部にこだわって製造しております。
今回は、「柄付け」のこだわりを3つのキーワードに沿って解説していきます。


1. 柄の選定

■形状

子の日は「八角柄」を採用しています。
八角柄は包丁を持ち直す度に毎回同じ角度で握ることができます。
「持つ度に同じ角度で握れること」、その再現性により料理人はまるで自分の手の延長かの様な感覚で包丁を扱うことが可能になります。

■自社設計

全ての包丁の長さ・形状に合わせ、使用時にバランス良く使えることを念頭に置いて一つ一つ種類の柄を自社設計しております。


2. 正確な柄つけ

【真っすぐさ】
【刃の角度】

柄付けの工程では包丁が手元重心になる(先端が軽くなる)こと、包丁を厳格に真っ直ぐに柄を取り付けることを最も重視しています。
また、手の延長として握れる最適な位置をそれぞれの形状ごとに定め、その位置へ正確に柄付けを行っております。


3. 見た目の美しさ

■アゴ磨き

使用する際に手に触れる部分である「アゴ」を精密に丸く磨きあげることで、美しい見た目でかつ、ストレスのない握り心地、使い心地を実現しております。

■柄と刃の隙間を埋める

【黒檀柄】

【朴柄】

包丁と柄の隙間は【同一材(朴なら朴材、黒檀なら黒檀材)を削って隙間に打ち込んで埋めています。柄の隙間まで美しく、長く使っても隙間が広がりません。
更に目に見えない隙間にも熱したロウを染みこませることで隙間への水の侵入を防ぎ、包丁のサビを防止、柄の寿命を長くすることにつながります。


子の日の和包丁製造の最終工程である「柄付け」のこだわりについて解説してきました。ご覧いただいたように、子の日では最後の最後の工程までお客様の使いやすさ、包丁の美しさを追求して製作しております。
少しでも多くの方々に、子の日のこだわりを感じていただけますと幸いです!

今回で「和包丁(片刃)のこだわり」の解説は以上になります。お楽しみいただけたでしょうか?
引き続き、子の日のこだわりを「Nenohi Record」でお届けしていきますので、次回以降もお楽しみに!