包丁の長さ表記の基礎知識|測定方法とシリーズごとの表記

前回の記事では、包丁の部位名称について解説しました。今回は、「刃の長さ表記」について、詳しくご説明します。

子の日では、シリーズによって「刃渡り」と「マチからの長さ」という2つの長さ表記を使い分けています。どちらも包丁の長さを表す重要な情報ですが、測定する起点が異なるため、同じ包丁でも数値が変わってしまいます。
本記事では、それぞれの測定方法の違いと、各シリーズでどちらの表記を採用しているかをご案内します。包丁選びの際の参考にしていただければ幸いです。

■刃渡りの長さ

刃渡りの長さとは「刃が付いている(切れる)部分」の長さのことを指します。
一般的に洋包丁(洋式の包丁)が刃渡りの長さで表記されています。


■マチからの長さ

マチからの長さは名の通り、「マチから切っ先までの長さ」のことを指します。

一般的に和包丁(和式の包丁)がマチからの長さで表記されています。
出刃包丁に限り、「刃渡り(切れる部分)の長さ」で表記されております。


■測定方法の違いによる数値差

上記の2つの測定方法でどれだけ数値差が生まれるのか、洋包丁と和包丁で比較していきます。下記の図をご覧ください。

牛刀 210mmの和式、洋式の包丁を例とした図です。
(※前提として、和式の包丁は通常の表記の長さよりも「+α 3mm」程長めに製作されることが多いため、上記の図面にもその点を反映いたしました。)
洋式の牛刀 210mmは「刃が付いている部分が210mm(+α3 mm)」あるのに対し、和式の牛刀 210mmは「刃が付いている部分は195mm(+α3 mm)」と実際の表記よりも15mmの差が生まれます。

各形状によってその差は異なりますが、本来マチからの長さで表記されている包丁の長さを刃渡りの長さと想定して手に取ると、実際の刃が付いている部分が短く感じられることがあります。

実際に包丁を購入される際、不安な方はどちらの測定方法で表記されているのかを店員の方、メーカーの方に確認いただくことをお勧めいたします。

■子の日の各シリーズの長さ表記

最後に子の日の各シリーズの長さ表記は「刃渡りの長さ」と「マチからの長さ」のどちらに当てはまるのか、ご案内いたします。
※表内の「特注品」は「」、「」、「」のことを指します。

刃渡りの長さ
NENOX
子の日
特注品(洋式両刃、洋式片刃)
マチからの長さ
楓二層
楓本焼
白カスミ
青カスミ
白本焼
白水本焼
青本焼
特注品(和式片刃、和式両刃)

 

刃の長さ表記は、包丁選びにおいて重要な判断材料のひとつです。表記や測定方法の違いを理解することで、実際の作業スペースや用途に合わせた、より精度の高いサイズ選択が可能になります。包丁選びの材料として、本記事がお役に立てれば幸いです。


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