2025年 12月 19日
包丁の部位名称解説|和包丁・洋包丁の基礎知識
刃先、あご、峰…包丁の各部位には、それぞれ名称があります。
普段何気なく使っている包丁も、部位の名前や役割を知ることで、より適切な使い方やメンテナンスができるようになります。Nenohi Baseの初回は、和包丁と洋包丁の基本的な部位名称と、子の日の包丁ならではの部位名称について解説します。
■和包丁の部位名称
【表】

| 平(ひら) | 銘が刻まれている面のこと。 |
| 銘(めい) | 和包丁に刻まれた文字のこと。 |
| 切刃(きれは) | 砥石で研ぐ面のこと。 |
| 切先(きっさき) | 包丁の先端の「点」(刃先と間違われることが多い)。 |
| アゴ | 切先とは反対の刃元側にあるアーチのこと。 |
| 峰(みね) | 刃の背中の面のこと。 |
| シノギ | 平と切刃の境目の「線」のこと。 |
| マチ | 刃と中子の段差のこと。隙間を空けることが一般的。マチ詰めの指定は可能。 |
| 柄(え) | ハンドル/持ち手のこと。 |
| 刃線(はせん) |
切れる部分の「刃先」の「線/シルエット」全体のこと。 |
【裏】
| 裏面(うらめん) | 刃の裏全体の面のこと。裏面全体には凹みがあり、この凹みの名称を「裏スキ」という。 |
|
裏刃(うらば)/ |
裏の砥石に当たる面全体のこと。 *幅は1mm~1.5mm程度の面 |
| 中子(なかご) | 柄の中に差し込む金属部位のこと。 |
【断面図・刃拡大図】

| 平スキ(ひらすき) |
平の凹みのこと。 |
| 裏スキ(うらすき) | 裏面の凹みのこと。 |
| 小刃(こば) | 刃先の強度を保つために必要な刃。用途により幅が異なる。例:出刃は小刃が大きい 微細な小刃の場合、小刃自体を「糸刃」と呼ぶこともある。 |
| 糸刃(いとば) | 小刃のさらに先端につける、糸のように細かく鋭い刃。 *手研ぎの最終まとめ。 |
| 刃先(はさき) | 切れる部分の先端のこと。 |
| 裏刃(うらば) |
裏の砥石にあたる「面」全体のこと。 |
和包丁の「刃の構造」や均一な平スキ・裏スキを実現する「精密成形」について、Nenohi Recordではさらに詳しく解説しております!是非ご覧ください!
【該当記事】
-和包丁(片刃)のこだわり-刃の構造-_Nenohi Record Vol_2
-和包丁(片刃)のこだわり-精密成形-_Nenohi Record Vol_3
■洋包丁の部位名称

| 切先(きっさき) | 包丁の先端の「点」(刃先と間違われることが多い)。 |
| アゴ | 切先とは反対の刃元側にあるアーチのこと。 |
| 峰(みね) | 刃の背中の面のこと。 |
| ハンドル | 包丁の持ち手のこと。 |
| 口金(くちがね) | 刃とハンドルの境界部分にある金属パーツのこと。 |
| ボルト | ハンドル材を固定するためのパーツのこと。 |
| 尻金(しりがね) | ハンドルの末端部分(お尻)に取り付けられた金属パーツのこと。 |
| 刃線(はせん) | 切れる部分の「刃先」の「線/シルエット」全体のこと。 |

| 小刃(こば) | 刃先の強度を保つために必要な刃。用途により幅が異なる。 例:出刃は小刃が大きい 微細な小刃の場合、小刃自体を「糸刃」と呼ぶこともある。 |
| 糸刃(いとば) | 小刃のさらに先端につける、糸のように細かく鋭い刃。 *手研ぎの最終まとめ。 |
| 刃先(はさき) | 切れる部分の先端のこと。 |
※上記のボタンから皆様にご活用いただけるPDF資料をダウンロードすることができます。是非ご利用くださいませ。
包丁の部位名称を知ることは、日々のメンテナンスや商品を選ぶ際、修理のお問い合わせの際のコミュニケーションにも役立ちます。今回ご紹介した部位名称を意識して包丁を見てみると、新たな発見があるかもしれませんね。
メンテナンスや包丁選びに関するご質問がありましたら、お気軽に子の日までお問い合わせください。
次回以降も、包丁選びやお手入れに役立つ情報をお届けしていきますので、ぜひご覧ください!
